短編小説: 無間桃太郎

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいた。度重なる核戦争で荒廃しきったこの山で、おじいさんは生きた植物を求めて草刈りに出かけた。一方おばあさんは、しょっちゅう毒の灰が舞い散るこの山で汚れを落とすために、近くの綺麗な水流の良い川で洗濯をしに出かけていた。 (さらに…)