“ROOT5”

TYPE: CONTEMPORARY
Flute, Violin, Dancer(& Voice), Conductor(Triangle & Voice), Actor
12 min.
PREMIRE: 2018/03/21 符合(ファイ)ー Φ @ BankART Studio NYK in Yokohama

中川統雄 ヴォイス・トライアングル・指揮
Ree(石川理咲子) ダンス・ヴォイス
木ノ脇道元 フルート
町田匡 ヴァイオリン
石川潤 演技

Program note

⻩⾦⽐φは”Q(√5)の基本単数”と解釈できる特性がある。
Q(√5)のディレクレの類数公式は、ある無限に続くL関数(ゼータ関数)をlogを通して⾒ると√5と⻩⾦⽐φのシンプルな式にたどり着く公式であり、⻩⾦⽐と素数の奇妙な近しさを⾒出すことができる。
また、⻩⾦⽐そのものも、フィボナッチ数列とその派⽣であるリュカ数列と√5の関係があり、それぞれの数列がヴァイオリンとフルートに当てられている。ダンサーはこの両者を介在する√5の役割を演じる。
指揮者は同時にパフォーマーでもあり、トライアングルで何らかの強調を⾏う。
この曲を作曲するにあたり数学者の⽯川勲⽒と綿密な打ち合わせを⾏なったが、数学⾃⾝も芸術作品と同じように継承された素材の組み合わせで美しい成果を⽣み出すことを⽬的としていたことに、芸術家の私は感銘を覚えた。
つまり数学⾃⾝がもはや数を⽤いた芸術であり、あらゆる流れの中から⼀つの調和を⾒出すカタルシスを求めるロマンチズムなのである。
この作品は数学そのもの以上に、数学が⼈間に抱かせる情熱をシーンとして表現しておりその⾒えないものに価値を抱くフェティシズムを⾳楽シーンと同化することを試みた作品である。